乳がんの方へのアロマセラピートリートメント 補完代替療法としてのアロマセラピー 女性専用・完全予約制のプライベートサロン

日本アロマセラピー学会 東北地方会に参加して

日本アロマセラピー学会 東北地方会に参加して

一昨日の10月10日、仙台医師会館で行われた日本アロマセラピー学会の東北地方会に参加して参りました。

座長の藤田信弘先生(宮城県立がんセンター)が進行をなされ、『東北地方の被災地における統合医療の活用について』をテーマに講演とシンポジウムが行われました。
学会理事長である塩田清二先生(昭和大学教授)の『メディカルアロマセラピーの現在と将来展望』、仁田新一先生(統合医療学会副理事長、東北大学名誉教授)の『東日本大震災と統合医療について』、学会常任理事であり、さめじまボンディングクリニック院長の鮫島先生の『アロマ等を活用した支援活動の実際』についてのご講演を拝聴して参りました。

午後には看護研究会によるハンドマッサージ実演があり、二人一組で行い参加者のほとんどが地元の看護師さんであることが分かりました。
参加人数は決して多いとは言えませんでしたが、アロマセラピーを医療現場に活かしたいとお考えの方々が、ここ仙台にも確実にいらっしゃることを心から嬉しく思いました。


私がアロマセラピストの資格を取得したスクールは東京の四谷にありますが、クラスメイトのうちの約半数が現役の看護師と助産師の方々でした。
彼女たちは毎月、仕事で忙しい中でスケジュール調整をしながら、ほとんど休むことなく授業に参加し、中には新幹線に乗って遠方から通っている仲間もおりました。
IFA試験に合格するにはアロマセラピーの専門知識に加えて施術に必要とされる解剖学、生理学など幅広い知識が求められ、試験勉強はかなりの努力が必要とされます。私は全くのゼロからの勉強でしたがその分、新鮮に感じられ、モチベーションを高く維持できました。看護師さんでもかなり昔に習ったことがあるけど忘れちゃった・・という方も少なくなく、仕事をしながらの試験勉強は大変だったと思います。

緩和ケア病棟で働く看護師の友人(他県在住)は、患者さんにアロマをして差し上げたいという思いでアロマセラピーを学びました。
しかし、『日常の業務が忙しすぎて、なかなか患者さんにアロマをさせていただく時間が取れない』と嘆いています。
たまにアロマができると、『アロマは本当に患者さんに喜んでいただける!!』と 、とても嬉しそうに話してくれます。

医療現場でアロマが普及しない原因としてはいくつかあると思われます。
一つは看護師の方々が患者様にアロマを行いたいと思っても日常業務に時間を取られ、できない場合や、反対に医療従事者がアロマセラピーに理解がなく、『エビデンス』を取りにくいことから半信半疑である場合などが挙げられます。

実際、現在私がボランティアでアロマセラピーを行っている仙台市内の病院ではアロマセラピーに対してご存知ない方もおられ、患者様へのアロマには至っておりません。今は患者様のご家族と看護師さんたちにアロマトリートメントをさせていただくことで、少しずつご理解を得られればと願い活動しております。


今回参加した会のシンポジウムでは災害時にアロマが求められる場合はどんな時か?など意見が出されました。

私は今年3月の震災後、石巻赤十字病院内に院長室の一部を使用し設置された『リフレッシュルーム』で、医師・看護師、その他の医療スタッフの方々へアロマトリートメントをさせていただきました。災害診療、支援に奔走する医療従事者の心のケアを目的に設置されたルームです。

3ヶ月間、週に1回、石巻赤十字病院に通い、朝の9時から夕方5時までみっちり院内のリフレッシュルームにおりましたので、かなり多くの方々にアロマトリートメントをさせていただくことができました。
私が提供していたのは、精油を入れた足浴(フットバス)と精油を3~4種類ブレンドしたマッサージオイルを使用したアロマハンドトリートメントです。施術部位はハンドトリートメントに限定されていたため、できるだけリラックスしていただけるよう、お一人につき20分間くらいは時間をかけゆったりとしたペースでハンドトリートメントをするように心がけておりました。
片手・前腕に対してかける時間は10分間ほどでしたが、もう片方の腕に移るときには、ほとんどの方が眠っていらっしゃいました。

ハンドトリートメントをお受けになられている最中に、皆様いろいろなお話をしてくださいました。
東京から石巻に診療応援に来られていた女医さんは、『私、精神科医なんですが、普段は患者さんのおっしゃることを受け止め続ける立場なので、自分が開放される場所と時間が必要なんです。実はアロマが大好きでして、月に一回のアロマトリートメントが私のリラックスとリセットの時間なんです。アロマを受けると、また明日から仕事がんばるぞ!って思えるんですよね~』とおっしゃり、
横浜から来られていた婦人科の先生は、『アロマってこんなに気持ちのいいものなんですね。僕も疲れて仕方がないときはマッサージに行くけど、こんな風に、ふ~っと眠くなるようなマッサージではないなぁ。これ、患者さんにしてあげたら、喜ぶでしょうね!・・・』とおっしゃったかと思うと、ガクっと腕の力が抜けてそのままイビキをかいて眠りにつかれました。

また、遠方の他県から来られていたベテラン看護師さんは、初めて私に会った時、『アロマセラピストってマッサージとかできるんですか?!化粧は薄く、傾聴を基本に!』と、まるで風紀を乱す危険なものが院内に入ってきたと言わんばかりのご様子でした。
ハンドトリートメントをさせていただき、お話を聞く中、被災地支援を続け、チームを統括する彼女のストレスレベルの高さを感じたため、リラックス効果の高い精油をブレンドしたマッサージオイルを作ってプレゼントしました。リフレッシュルームに応援に来られる看護師の方々は1週間ほどで交代になりますが、石巻を去る時に『アロマオイルをいただいて、もっと自分のことを大切にしなくては!!という思いになりました。被災者のケアをしていた自分自身の背中が見えていなかったことに気づかされました。いただいたオイルの香りを楽しみながらセルフマッサージをしています。・・・失礼な事を言ってしまい申し訳ありませんでした。本当にありがとうございました』と、2枚綴りのお手紙をいただきました。


アロマセラピーは、ただ単に香り、というだけではなく、また、ただ単に香りを使ったマッサージということでもありません。
アロマセラピストが行うトリートメント(=マッサージのこと)は、『セラピストのこれまでの人生がすべて現れる』とも言われます。
そして、自分自身が癒されていなければ、人を癒すことなどできないものです。

セラピストの精神状態は手を通じてクライアント(=トリートメントの受け手)に確実に伝わります。
『なんとか時間内で終わらせよう。あぁ、忙しい!』という思いでトリートメントをするのと、『この方の苦痛が少しでも楽になりますように、痛みを忘れて少しでも眠っていただけますように・・・』という思いでトリートメントを行うのとでは、クライアントが感じるセラピストの手の温度すら変わってきます。


今回のアロマセラピー学会のご講演の中で、アロマセラピストの国家資格化という内容にも触れていらっしゃいました。
医師・看護師など医療従事者が対象となっていましたが、IFAのようなプロのアロマセラピストの介入も柔軟にしていただくことで、現場の看護師さんのご負担も軽くしながら、患者様には心のこもったケアができる院内環境にもつながるのではないかと考えるのです。

愛犬クリス

医療従事者のアロマセラピスト、医療従事者ではないけれどアロマセラピーの専門知識を身につけ、基礎医学をしっかり学んだ経験豊富なプロのアロマセラピストが、心からの全人的なケアというひとつの目的のもと、壁を感じることなく協力し合える、そんな医療社会になったら素晴らしいと思います。



最後に、私が尊敬の念を抱いて止まない師匠のブログ記事をご紹介させていただきます。
http://ameblo.jp/holisticcare/theme-10040495123.html


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